園内を結ぶ”振り返りの会”
〜繋がり合う幼稚園へ〜
学び合える振り返りへ
例年、ちよの幼稚園では
学期末に各学年の取り組みを
発表し合う”反省会”を行っていました。
(年に3回)
各学年、写真と配布資料を用意し、
おおよそ30〜45分間、職員室で
皆に向かって、子どもの姿、成長、エピソード
などをお伝えしていました。
積み重ねて作成していますが、
他学年の成長、取り組みを理解し合うために
必要な会であることは間違いありませんでしたが
準備に時間がかかる、発表者が一方的に伝える形、
空気感が重いなど、改善をしたい点が
いくつかあった為、反省会を改革することに…
園内研修のような反省会へ
職員とこれまでの反省会の良かった点、
改善したい点、どんな反省会にしたいかを
話し合い、『和やかな空気感で、伝えたいこと
を絞り、そして学び合うことができる反省会
にしたい』という改革目標を設定しました。
そこでモデルにしたのは毎月自園で行っている
”園内研修”
園内研修は緊張をほぐすための工夫が沢山されて
おり、参加する職員はいつも明るい雰囲気で
お互いを認め合い、学び合っています。
付箋をしようして自分の言葉を形にする。
ファシリテーター(話の進行役)が話を進行する。
場を和ませるBGMを流しながら行う。など
様々な工夫を行っている”園内研修”をモデルに、
スタイルを変更することになりました。
『振り返りの会へ』
まずは反省会という少し固いイメージを
変えるために”振り返りの会”という名称に
変更‼内容も学期内のことを全て網羅して
伝えるのでなく、伝えたいテーマを絞り、
大きなスライドに写真を映し出して、
発表するというスタイルに変更しました。
自然活動の取り組み、繋がりある遊びについて、
1つの行事の過程と子どもたちの成長の姿など
発表者の先生が特に力をいれたところ、
皆に伝えたいことを伝えます。
発表が終わると小規模グループに分かれ、
発表を聞いていた先生が発表を聞いて
良いと感じたこと、真似したいこと、
詳しく聞いてみたいことなどを
付箋に書いた後にグループ間で共有します。
発表に対して
『否定的なコメントをしない』『揶揄しない』
『1人の人が話過ぎないようにする』
『ファシリテーターが話をまわす』
など和やかな雰囲気を作り、学び合うことのできる
振り返りにするためにルールを設けることに!
成果と反省
”振り返りの会”に変わり感じたことを
フィードバックすると…
『会場の雰囲気の環境づくりが良くなった』
『ポジティブな感想が飛び交うので発表した側は
自信がつく。皆に褒めてもらえることで
良い部分が認められて嬉しい』
『他学年の活動についての意見交換をすることで
縦の(他学年との)繋がりが出るようになった。』
(年長ぐみが1歳児の部屋に遊びに行ったり…)
『発表者が皆に質問することができるので、
困ったことについて助言をいただくことの
できる機会にもなる』など
改革して良かったと感じる感想が沢山あがりました!
今後の課題については
『もう少し力を抜いて参加できるように…』
『どうしても時間が長くなってしまう』
などありますが、これからも教育の質の向上の
ために園全体で学び合うことのできる
”振り返りの会”を大事にしていきたいです。